緑幸会活動方針
緑幸会とは、能楽観世流シテ方(梅若派)能楽師井上和幸師の社中(お弟子さん)の正式な会名(現四世梅若実玄祥家より正式に認可された名称)です。
日本の伝統文化を継承する数ある中で、日本人の魂をこれほどにまで芸術的に長きにわたり究めた能楽は、日本人として世界に誇れる精神文化遺産と言えるものです。
その中でも井上和幸師の能楽舞台から体現される究極の精神力は、言霊となり鑑賞者に伝達されております。各地域の稽古場から数多くのお弟子さんが、その魅力と波動を感じ、日常の雑踏した環境から解放され、癒しの空間に誘う能楽(謡・仕舞)を研鑽しております。
能楽師井上和幸師主催の各種の緑幸会発表会は、緑幸会会員が日頃の稽古成果を発表する舞台であり、井上師匠とお弟子さんの大切な体現の場となります。
地味な活動ではありますが、そうした静かに深く浸透していく能楽活動は、お弟子さんがお弟子さんを感動の世界に誘う出会いの場を発信することです。
日本人として世界に誇れる伝統文化の体験や普及活動を続けることは、自らの精神的自立を目指せるものであり、心と身体、心技一体の精神を学び研鑽することで、予防医学的に心と身体の健康管理にもつながっています。
この能楽の世界こそ、日本人がどこかに一時的に忘れてしまった修身教育の魂を呼び戻すと同時に、日本人の健全な心のよりどころにもなり得る極めて大切な修練の道だと信じております。
緑幸会は、京都・東京を拠点として全国各地に観世流(梅若)が伝承する能楽の伝統文化普及活動を開始して参ります。
全ての日本人が心と身体の健康を取り戻し、精神の自立により自信と誇りを取り戻し、胸を張って世界に堂々と誇れる「日本人の魂」を甦らせていく為にも、日本古来の伝統文化である能楽を伝承する活動がいま求められております。その礎となることが、緑幸会の活動理念であり使命でもあります。